私たちの想い

「京阪電車」と共に歩んできた65年

渡辺車輌工業は昭和33年、当時京阪電気鉄道の車両課長であった創業者:渡辺一卯が、定年退職を迎えた際、長年電車の美観維持に尽力してきた実績を評価していた電鉄役員から「メンテナンス会社を創って今後も車両清掃に関わってもらいたい」との要請もあった事から退職を期に「車両を清掃する会社」として創業いたしました。

創業以来、「京阪電車」と共に歩んできた当社ですが、おかげさまで今年で65年を迎えることができました。

創業当初で大変会社運営が厳しい折り、創業者が早くに病床に伏せてしまった為、若くして2代目社長となった故・渡辺益三が現専務の渡辺芳子と二人三脚で半世紀近くもの間、苦労しながらも会社の舵取りを行い現在の会社の礎を築いてくれました。

私が3代目として先代からバトンを引き継いだのは8年前、入社当時から先代には「会社のトップは常に現場に関わり現状を知っていなければならない。知らないと必ず経営判断を見誤る」との教えを受け、現在もその教えを愚直に守り続けております。

お客様からのご要望を受け新事業開設

65年の歳月の間には、親会社たる京阪電車も高度経済成長期やバブル崩壊等様々な時代を経る中、多様な事業を展開され、我社に対しても電車の清掃だけではなく、バス車両や商業施設、遊戯施設等々多種多様な構造物の「清掃」・「メンテナンス」に関するご依頼を頂きました。

新たなご要望にお応えさせて頂く中で、我々も清掃やメンテナンスの技術の幅を拡げてきたところであります。 ご依頼を頂いた際には当然、我々にとって未知の領域もあり、請け負わせて頂いた当初には失敗する事も当然ございました。

しかし、その失敗を糧とし創意工夫しながら、改善を繰り返すことで最後には必ずお客様のご期待にお応えできるところまで昇華させてきたとの自負はございます。これからも新しい分野の開拓と失敗を恐れず「やってみよう」という気持ちを持ち続けチャレンジを続けてまいります。

 車両清掃等で育んだ技術を基に30年程前からは一般の住宅を対象としたハウスクリーニングの分野にも取り組むことで、サービス提供対象を企業様から個人様にも拡大してまいりました。

我々の成長を後押しエンドユーザー様のお声

我社の基幹サービスであります「車両清掃」や「施設清掃」はその車両や施設を運用・運営されておられる企業様に対するサービスではあるものの間接的にではありますが、その乗物、建物を利用されるエンドユーザー様に対するサービスでもございます。

従来も我々が提供したサービスに対して企業様を通じてエンドユーザー様のご意見等を頂戴する機会はありましたが、ハウスクリーニング事業は我々が直接エンドユーザー様とやり取りをさせて頂く業務の為、お客様にお喜び頂いたり、貴重なご意見を頂戴したり、逆におしかり頂いたりとダイレクトに作業スタッフに伝わる為、動機付けにも寄与しスタッフのスキルアップに欠かせない業務となっております。

エンドユーザー様のお気持ちやニーズに直接触れる事で基幹サービスである車両清掃や施設の清掃にもフィードバックされ相乗効果が得られる業務となりました。 

清掃やメンテナンスの業務を多岐にわたり承っておりますが、我社の存在意義を考えますと、車両や施設を運営されているお客様と共に、日々清潔で安全かつ快適な空間を提供させて頂く事で施設や車両を利用されるお客様も含めたすべてのお客様が満足感で笑顔になって頂ける事こそが我々の存在意義ではないかとの考えに至りました。我々はその事を経営の理念として掲げ、会社を構成するすべての従業員と共にその目標に向けて進んで参ります。

令和4623
代表取締役 浅井 輝明